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2012年12月17日 (月)

将棋の現役プロ棋士vsコンピュータ将棋ソフト

・将棋の現役プロ棋士5人vs5つのコンピュータ将棋ソフトが戦う第2回電王戦の概要が発表されたようですね。指す将棋ファンではなく観る将棋ファンの私としては、今回の人間とコンピュータの戦いはとても興味深いです。

朝日新聞デジタルより

A級棋士、将棋プログラムと対戦 来春「電王戦」

コンピューターの将棋プログラム五つとプロ棋士5人が戦う「第2回電王戦」の対戦カードが15日、発表された。トップ棋士の1人、三浦弘行八段(38)も出場する。

ほかに出場するのは、阿部光瑠(こうる)四段(18)、佐藤慎一四段(30)、船江恒平五段(25)、塚田泰明九段(48)。東京の将棋会館で、来年3月23日から毎週土曜日に1局ずつ、計5局行う。持ち時間は各4時間。現役棋士が公の場で将棋プログラムに敗れたことはない。

三浦八段は、名人への挑戦権を争う10人のリーグ戦「A級順位戦」に所属し、「棋聖」のタイトル獲得経験もある。5月の世界コンピュータ将棋選手権で優勝した「GPS将棋」と当たることが決まり、この日の会見で「A級の誰かが出ないといけないと思った。力を出し切りたい」と話した。

ほかの4人は、同選手権の2~5位だったソフトと対戦する。対局は動画サイト「ニコニコ生放送」で中継される。

将棋プログラムの発展は目覚ましい。今年1月の第1回電王戦では、既に引退している米長邦雄元名人(69)がプログラムと1対1で戦い、敗れた。

・今年1月は既に現役引退している米長元名人がコンピュータ将棋ソフトと戦ったのですが、後手の米長元名人が2手目に△6二王とコンピュータの裏をかいて序盤は優勢だったものの、その後のコンピュータの正確無比の指し手によりあっというまに逆転負けしてしまいましたね。前回は引退棋士だったのですが、今回はいよいよ現役のプロ棋士が出てきてています。

・今回特筆すべきは、三浦八段というA級棋士を引っ張りだしてきたこと。第1回電王戦の後に現役プロ棋士5人vs5つのコンピュータ将棋ソフトを行うというアナウンスがあった時点で、てっきり現役プロ棋士5人はC級、せいぜいB級でお茶を濁すのかと思っていましたが、A級棋士をこの場で出すことに日本将棋連盟の本気度がうかがえます。C級、B級のプロ棋士では、おそらくコンピュータ将棋ソフトには勝てないと見越してのことでしょう。実際、プロ棋士側の5人の中で、勝ち目があるのは船江五段と三浦八段のせいぜい2人かと思います。現在のコンピュータ将棋ソフトはそれほどまでに強い。

・ただ、A級の三浦八段でも、将棋界トップクラスの羽生三冠や渡辺竜王と比べると格が一段落ちるわけで、今回三浦八段が負けるとこの2人が出てくるのかどうかも気になるところです。特に、渡辺竜王は2007年にコンピュータ将棋ソフトBonanzaに勝っていますが、その当時から渡辺竜王は将棋ソフトを非常に警戒していたわけでして、それから5年のソフトの進歩を考えると勝負はどう転ぶかわからないような気もします。ただ、羽生vs渡辺の激戦譜をリアルタイムで観ていますと将棋ソフトが予想もしないような手の応酬となる場面も少なくなく、大局観とかは今の将棋ソフトでも遙かにトップクラスの人間の方が凌駕するかもしれません。

(実際のところ、羽生三冠や渡辺竜王が将棋ソフトと対戦する、という企画は実現しないと思いますが)

・来年の春にはプロ棋士vs将棋ソフトの団体戦の結果も出ることですし、将棋に限らずコンピュータの進歩がどこまできているのかを知る上でも、今回の第2回電王戦は非常に興味深い企画だと思います。

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